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廃墟に花々を


by stanislowski
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Deutsche haben immer Angst

8月最後の金曜日、雨。

福島県知事がドイツを訪問していることを知りました。
そうなんですかぁ!
目的は廃炉のための視察だとか。
「馬鹿知事が!何の猿芝居だ」と、呆れます。

ドイツが2011年福島の事故を受けて本格的に脱原発に舵取りを決めましたが、今年に入り、エネルギー不足を懸念する声があり議論が再燃したというニュースを見ました。

シュレイダー政権時に可決されていた法案を現メルケル政権が覆し、いくつかの原発延長を決めていましたが、2011年3月再び原発を止めることに決め戻したこと。

経過は↓この通り
シュレイダー前首相 2022年までに全原発の運転停止決定
メルケル首相 2036年までに全原発運転停止。が、いくつかは延長と決める
メルケル首相 2011年3月、2020年までに全原発の運転停止と再び法案が変わる

結婚生活も9年目、ドイツ人を見つめる目も多少変わりました。
ご存知でしょうか「spazieren」と言うドイツの文化。
”自然の中をぶらぶら歩く”です。
この目的もなしに森や高原を歩くなんて行為、以前は本当に好きじゃなかった。
何しに行くの?
日本で言うウィンドーショッピングでしょうか。
買わないけれど、お店屋さんを覗くのは大好き。
それがドイツにおいてはお店(消費)ではなく自然なのかもしれないと考えています。

「祖父母の時代、農業従事者はそんな時間は無かったし身近に自然があるから、これは都会人の趣味だった」と、夫は言います。”ぶらぶら歩き”今の若い世代はもっと娯楽的要素、趣味の延長を(例えば、水泳や乗馬やサッカー…若しくは子どもと一緒に習い事で時間が無い)楽しんでいるようなので一般的ではないのかもしれません。が、山路から、自然から、感じ取ることは多そうです。
多少世代の違いは有れどドイツの気質って、アリとキリギリスのアリを思い浮かべます。

私はドイツAachenの脱原発グループのメーリングリストに登録していますが、8月28日火曜日に届いたのがこの内容でした。Aachenから近いベルギー(リエージュ)にある原子炉も同社のものだそうです。

在ベルギー日本領事館のHPから下記一部コピーしました。8月21日付

当国原子力・放射線関連施設における異常事案の発生のお知らせ
1.原子力発電所ドゥール(Doel)3号機における原子炉容器欠陥の可能性
現在ベルギーには、ドゥール(Doel)(東フランドル州)とティアンジュ(Tihange)(リエージュ州))の2カ所に原子力発電所があり、ドゥールには4基、ティアンジュには3基の原子炉があります。この内ドゥール3号機(1982年商業運転開始)について、ベルギー連邦原子力管理庁(FANC)が6月から定期点検を行っていたところ、今般原子炉容器に亀裂がある可能性を示す多くの兆候が発見されました。これを受け,目下追加的調査が行われており,事業者であるエレクトラベル社は,同炉の稼働停止は少なくとも9月末までは継続されるとしています。なお、FANCによれば、定期点検のために既にドゥール3号機から核燃料は抜かれており、住民及び環境には一切危険はない由です。より詳しい情報については,同庁のホームページ(http://www.fanc.fgov.be/)を参照願います。


楽観的ではない自分の志向がドイツ寄りになるのは納得できました。




彰君、
遠くで今も思い出している私の事など忘れてしまってるでしょう。
取り巻きの一人でしたから。

柱沢地区はどうなのかな。
富成や小国に近いしね。

バスケに燃えていた頃はこんなことが起こるなんて想像もできないことでした。
無知で無邪気だったのね。みんな。

東京の中学で社会科を教えているあなたは生徒たちに何と伝えているのでしょう。

47歳の誕生日おめでとう。
あの夢のような時代にはもう戻れないのね。
by stanislowski | 2012-08-31 15:06 | 考えごと